2月19日株式会社ニチリョクの三浦理砂社長は、現代社会における葬儀の在り方や、同社が取り組む新しいサービスについて語りました。ニチリョクは長年にわたり、葬儀・お墓・仏壇といった供養に関する事業を総合的に展開してきた企業であり、その歴史と経験をもとに、変化する時代のニーズに柔軟に対応しています。
近年、葬儀のスタイルは大きく変化してきています。かつて主流だった一般葬から、現在では家族や親しい人たちだけで行う家族葬、さらには通夜や告別式を行わずに火葬のみを行う直葬(火葬式)といった、より簡素な形式へと移行する傾向が強まっています。こうした背景には、高齢化や核家族化、経済的な理由、そしてコロナ禍による生活様式の変化など、複数の要因が絡んでいるようです。
しかし、三浦社長はこの流れの中でも、「故人との別れをどのように迎えるか」という問いに真摯に向き合う姿勢を重視しています。自身が家族を見送った経験を通じて、形式ではなく「想いを伝えられる時間」がどれほど大切かを実感したといいます。そのためニチリョクでは、型通りの儀式ではなく、故人らしさを表現し、遺族が納得感を持てるオーダーメードの葬儀を提案しています。希望に応じた自由な設計が可能であり、従来の枠にとらわれない新しい葬送のかたちを提供しています。
また、近年増加している「墓じまい」や「改葬」にも対応。お墓を継ぐ人がいない、遠方で管理が難しいといった理由から、これらの相談が急増している。ニチリョクでは、全国で対応可能な体制を整えており、複雑な手続きや宗教的配慮にも対応することで、多くの利用者から信頼を得ています。
こうした供養全体の流れを支える中で、三浦社長が特に強調するのが「今活」という考え方。よく知られた終活でなく「今活」、三浦社長はそれを「人生の終わりを準備すること」ではなく、遺族に「後悔させないことを生前からやっておく」と再定義します。生きているうちに、自分がどう送られたいか、どんな想いを家族に伝えたいかを考え、話し合うことで、より豊かな人生を送るきっかけになると考えています。
その一環として、ニチリョクでは地域住民が気軽に立ち寄れる「終活カフェ」を横浜の久保山で運営しています。ここでは、終活セミナーが開催されたり、葬儀やお墓に対する「敷居の高さ」を和らげる工夫がなされています。また、家族との関係づくりや地域交流の場としても機能しています。
さらに、ニチリョクでは「プレミアムサービス課」を設置し、終活から葬儀・供養に至るまでをトータルでサポートする体制を強化しています。顧客一人ひとりにコンシェルジュがつき、個別の希望や不安にきめ細かく寄り添うサービスは、今後の高齢社会においてますます求められる存在となるでしょう。
今後の展望としては、これまで終活に無関心だった若年層にもアプローチを広げていく方針だといいます。
三浦社長の言葉には一貫して、「人に寄り添う」姿勢があります。形式的ではない、心のこもった葬送の場を提供すること。そして、生きている今をどう大切に生きるかを考える手助けをすること。葬儀の枠を超えて“人生そのもの”を支える存在を目指しています。
社長就任の挨拶にお越し頂いた(株)ニチリョク三浦社長、インタビューに長時間お答え頂きありがとうございました。これからのご活躍を期待しています
(文責 総務企画部 杉本伸太郎)

