第3回「元気鎌倉教養講座」開催

10月4日(金)みらいふる鎌倉・鎌倉市社会福祉協議会共催の第3回「元気鎌倉教養講座」がきらら鎌倉ホールで開催されました。第1部は永年ポルトガルとの交流に努めて来られた地元の出版社「(株)かまくら春秋社」の伊藤玄二郎代表による「天正遣欧少年使節団とその周辺」と題する講演でした。

九州のキリシタン大名、大友宗麟他2大名の名代として、正使の伊藤マンショ他3名の12~16才の少年使節団が、ローマに向けて長崎港を出発したのが1580年初め。マカオ、マラッカ、ゴア、喜望峰を経て1584年8月にポルトガルのリスボンに到着、翌年には遂にバチカンでローマ教皇に拝謁したこと、及び一行の日本帰還が87年に豊臣秀吉が出した「伴天連追放令」の影響で出発から8年半後の90年7月になり、その後はそれぞれが追放令により数奇な運命を辿ることになったこと、など日本とポルトガルとの440年に亘る様々な交流を語られました。

第2部は第1回から恒例の鎌倉交響楽団有志「鎌倉チェンバーオーケストラ」による、バッハ作曲「ブランデンブルグ協奏曲」3曲の熱演、聴衆からは「是非来年も!」の声が聞かれ、講座は盛会のうちに閉会となりました。(実行委員長・教養部長 石井英明)

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